まつげが抜ける主な原因

眼瞼炎(Blepharitis)

眼瞼炎はまつげの脱毛を引き起こすことがあります。細菌感染や眼瞼の皮脂腺の機能不全が原因です。治療は温湿布、眼瞼洗浄、抗生物質軟膏などで行われますが、慢性疾患であるため、日常的なまぶたの清潔を保つことが再発防止の鍵となります。

円形脱毛症(Alopecia Areata)

自己免疫疾患の一つで、頭髪だけでなく体毛全般、まつげまでが抜けることがあります。免疫系が毛根を攻撃するために起こります。自然回復することもありますが、再発する可能性が高く、根本的な治療法は確立されていません。発毛促進薬は一時的に毛を伸ばすことがありますが、脱毛を完全に防ぐことはできません。

抜毛症(Trichotillomania)

抜毛症は、無意識に毛を抜く衝動に駆られる精神的障害です。遺伝的要因や脳内の化学バランスの乱れが関与すると考えられています。家族内で発症しやすく、生涯にわたって続くことがあります。主な治療は認知行動療法や抗うつ薬などの薬物療法です。

化粧品の影響

マスカラやアイライナーなどのまぶたメイクは、アレルギー反応や機械的な摩擦でまつげを傷めやすいです。特に防水マスカラは落とす際に強く引っ張る必要があり、まつげが抜けやすくなります。寝る前にメイクを落とさないと、まつげが乾燥・脆弱化しやすくなります。低刺激・ハイポアレルゲン製品への切り替えが有効です。

全身性の疾患

甲状腺機能低下症やがん治療(化学療法・放射線療法)など、全身のホルモンバランスや細胞増殖に影響を与える疾患でもまつげが抜けることがあります。多くは一時的な脱毛で、治療が終了すれば毛は再び生えてきます。加齢やホルモン変動もまつげの減少要因です。

診断と対策のポイント

まつげ脱毛が疑われる場合はまず眼科を受診し、必要に応じて皮膚科や精神科と連携して総合的な検査を行います。診断に時間がかかることもありますが、仮に原因が特定できなくても、つけまつげやアイライナーで見た目を補う方法があります。