ファントムアイ症候群(PES)

概要

ファントムアイ症候群(Phantom Eye Syndrome、PES)とは、失った眼に対して痛みや視覚的幻覚が残る状態です。眼が物理的に存在しなくても、脳が「残像」を生成し、痛みや色・形の幻覚が現れます。

診断

PESは、失われた眼に対して幻痛や鮮明な視覚幻覚が現れることを指します。かつては心理的問題と考えられていましたが、現在は脳内の神経変化が原因であることが分かっています。

症状

主な症状は以下の通りです。

  • 幻痛:射撃様、締め付け様、拍動様の痛み。眼球の神経除去に伴う神経系の変化が原因です。
  • 感覚異常:触覚や温度感覚の異常。
  • 視覚幻覚:基本的な色や形の幻覚が現れ、視覚皮質の過剰興奮が関与します。

経過

多くの場合、時間とともに痛みは軽減しますが、慢性化する患者もいます。その場合は理学療法や薬物療法が有効です。

治療法

治療は以下のアプローチがあります。

  • 理学療法と心理的サポート:活動や趣味で注意をそらし、身体を動かすことで症状が緩和します。
  • 鍼治療、注射、埋め込み型デバイス、経皮的電気神経刺激(TENS):TENSは眼周辺に微弱な電流を流し、幻痛を抑制します。
  • 薬物療法:抗うつ薬、抗痙攣薬、モルヒネやコデインなどのオピオイド。
  • 外科手術:最終手段として検討されますが、すべての患者に適用できるわけではありません。

留意点

治療選択は医師と相談し、個々の症状や生活背景に合わせて最適な方法を決定してください。

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