法的盲目(Legal Blindness)とは何か
法的盲目の概要
法的盲目(Legal blindness)とは、視覚障害が一定以上に重く、各種福祉制度や合理的配慮の対象となることを示す法的用語です。全く光が見えない完全盲目(total blindness)とは異なり、法的盲目の人はある程度の視覚を保持していますが、視力や視野が著しく制限されています。
法的盲目とみなされる基準
国や制度によって若干の差はありますが、主に以下の二つの指標が用いられます。
中心視力(Visual Acuity:VA)
中心視力は視野の中心部で対象物をはっきりと見る能力です。最良の矯正視力が、視力の良い方の目で20/200(視力0.1)以下の場合、法的盲目と判定されます。これは、正常視力の人が200フィート(約60メートル)離れた場所にある対象を見えるのに対し、20フィート(約6メートル)離れた場所でしか同じ対象が見えないことを意味します。
視野(Visual Field:VF)
視野は目を動かさずに正面を見たときに見える範囲です。視力の良い方の目で視野が20度以下の場合、法的盲目とされます。
視力と視野の組み合わせ
視力はやや良好でも視野が極端に狭い、あるいは視野は広くても視力が低い場合があります。こうしたケースでは、視力と視野の総合的な制限が日常生活に支障をきたす程度であれば、法的盲目と認められることがあります。
制度上の位置付けと支援
法的盲目の定義は国ごとに微妙に異なり、厚生労働省や地方自治体、障害者福祉団体が定めた基準に基づきます。法的盲目と判定されると、障害年金、公共交通機関の割引、点字ブロックや音声案内といったアクセシビリティ支援、補助技術機器の助成、教育機関での合理的配慮など、さまざまな権利やサービスが受けられます。
最後に、法的盲目の判定は医師の診断と視覚検査に基づき、必要に応じて再評価されます。
