少年関節炎が目に及ぼす影響と対策

少年関節炎(JIA)と眼の合併症

少年関節炎(JIA)は関節の炎症を起こす慢性疾患で、2〜4歳の子どもに多く見られます。関節痛や腫れに加えて、眼にもさまざまな症状が現れることがあります。

眼の合併症

  • 前部ぶどう膜炎(前方ブドウ膜炎):最も一般的な症状で、虹彩や毛様体、前房が炎症を起こします。痛み、充血、光過敏、視力低下が主な症状です。
  • 後部ぶどう膜炎:網膜・脈絡膜・視神経が炎症を起こす稀なタイプです。飛蚊症、視界のぼやけ、周辺視野欠損が見られます。
  • 強膜炎:白目(強膜)の炎症で、激しい痛みと充血、腫れを伴います。
  • 表在性強膜炎(表強膜炎):強膜の薄い覆いが炎症し、軽度の充血と痛みが出ます。
  • ドライアイ症候群:涙液が不足し、目の焼けつくような感覚、かゆみ、充血が起こります。

治療法

眼症状の重症度や種類に応じて、以下の治療が行われます。

  • 点眼薬:ステロイドや非ステロイド性抗炎症薬を含む点眼薬で炎症を抑えます。
  • 内服薬:NSAIDsやステロイドの内服で全身的な炎症と疼痛を軽減します。
  • 免疫抑制療法:重症のぶどう膜炎などには、免疫抑制剤で免疫反応を抑制し炎症をコントロールします。

予後

早期に診断し適切に治療すれば、多くの子どもは視力を保てます。しかし、治療が遅れると永久的な視力低下や失明のリスクがあります。

予防と管理

JIA自体を予防する方法は現在ありませんが、定期的な眼科受診で早期発見・早期治療が可能です。JIAと診断された子どもは、眼科医の定期チェックを受けることが重要です。

目と視力障害 - 関連記事