夜盲症とは何か?

夜盲症(夜間視力低下)とは

夜盲症(nyctalopia、暗順応障害)は、暗い環境や夜間に視力が低下し、物が見えにくくなる状態です。明るい光に対する視覚障害である日盲症(光過敏症)とは逆の症状です。

主な原因

最も一般的な原因はビタミンA欠乏です。ビタミンAは、暗所での視覚に必要な光感受性色素ロドプシンの合成に不可欠です。ビタミンAが不足するとロドプシンが十分に作られず、暗所での視力が低下します。

ビタミンA欠乏は以下のような要因で起こります。

  • 偏った食生活:にんじん、さつまいも、ほうれん草、レバーなどビタミンAを多く含む食品が不足している。
  • 吸収障害:クローン病やセリアック病などの腸疾患がビタミンAの吸収を妨げる。
  • 肝機能障害:ビタミンAは肝臓に貯蔵されるため、肝硬変や肝炎などで肝臓が損傷すると不足しやすい。
  • アルコール依存症:アルコールは肝臓を障害し、ビタミンAの吸収・貯蔵を妨げる。
  • 妊娠:胎児の眼球発達を支えるため、妊婦は通常より多くのビタミンAが必要。

眼疾患が原因になるケース

ビタミンA欠乏以外にも、以下の眼疾患が夜盲症を引き起こすことがあります。

  • 網膜色素変性症(Retinitis pigmentosa):遺伝性の網膜疾患で、光受容体が徐々に機能を失う。
  • 加齢黄斑変性(Age‑related macular degeneration):中心視野を司る黄斑が障害され、暗所での視認性が低下。
  • 緑内障(Glaucoma):視神経が損傷され、暗所での視覚情報伝達が妨げられる。

夜盲症の影響と対策

夜盲症が進行すると、車の運転や夜間の歩行、読書など日常生活に支障をきたします。症状が疑われる場合は、早めに眼科医を受診し、原因の特定と適切な治療を受けることが重要です。

治療法は原因によって異なりますが、ビタミンA欠乏が原因の場合は、食事改善やサプリメントによる補充が基本です。眼疾患が原因の場合は、専門的な治療や視覚リハビリテーションが行われます。

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