子どものラッセル・シルバー症候群
ラッセル・シルバー症候群は、成長が遅れ、体の左右非対称や低身長がみられる遺伝性疾患です。知能は通常正常ですが、学習障害が後に現れることがあります。
原因
多くの場合、原因は不明です。米国国立衛生研究所によると、患者の約7〜10%で母親由来の単相二倍体(maternal uniparental disomy)の異常が確認されています。家族歴があるケースは稀です。
症状
主な症状は以下の通りです。
- 骨年齢の遅れ
- 腕や脚の長さの不均等
- 出生体重が低い
- 腎臓の問題
- 指・足趾が短い
- 三角形の顔立ち、額が広く顎が細い
- 逆流性食道炎(GERD)
- カフェオレ斑(café-au-lait spots)
- 成長不良
これらの症状は乳幼児期に顕著に現れます。
診断
診断は主に外見的特徴から行われ、早期幼児期に確定されることが多いです。骨年齢測定、染色体検査、血糖、成長ホルモン、全身骨格撮影などの検査が補助的に用いられますが、確定的な検査は存在しません。
治療
成長ホルモン補充療法や、栄養士・消化器専門医の指導による適切な食事管理が成長促進に有効です。学習障害には特別支援教育が利用されます。また、必要に応じて理学療法が行われます。
合併症・フォローアップ
身体的特徴による自己肯定感の低下や感情面の問題に対しては、心理的支援やカウンセリングが推奨されます。顎が小さくなることで、話すことや噛むことに困難が生じることがあります。
