子宮筋腫は閉経時に消えるのか?
子宮筋腫の原因
子宮筋腫の正確な原因は未解明ですが、女性ホルモン、とくにエストロゲンの濃度に影響されることは分かっています。近年は「エストロゲン過剰(エストロゲン優位)」が筋腫形成の主因とする説が注目され、これに基づく新しい治療法も試みられています。
子宮筋腫のライフサイクル
筋腫は主に30代から閉経前に多く見られ、20代や高齢層では比較的少ないです。一般的には、閉経に向かうにつれて徐々にサイズが縮小し、場合によっては完全に消失しますが、すべての患者で同様に起こるわけではありません。
閉経とホルモン補充療法(HRT)の影響
閉経期に筋腫を持っている女性は、自然にエストロゲンが減少するため筋腫が縮小しやすくなります。しかし、HRTを使用するとエストロゲンが補充され、エストロゲン優位の状態が続くため、筋腫の縮小が妨げられる可能性があります。したがって、HRTを行わない場合は筋腫が縮小・消失する確率が高くなります。
プロゲステロンの利用
エストロゲン優位が筋腫の原因と考えられることから、自然由来のプロゲステロンを併用することでエストロゲンの影響を抑え、筋腫の縮小を促す試みが行われています。現時点ではエビデンスは限定的ですが、初期の臨床結果は期待できると報告されています。
閉経後の新たな筋腫発生
閉経後に新たに筋腫ができるケースは稀です。エストロゲン量だけでなく、エストロゲンとプロゲステロンの比率や環境要因(農薬や排ガスなど)がホルモンバランスを乱し、筋腫形成に関与する可能性が指摘されています。
まとめ
子宮筋腫は閉経だけで必ず消えるわけではありませんが、HRTを使用しない、またはプロゲステロンを加えることで多くの患者で縮小し、最終的に消失する可能性が高まります。
