メラトニンを用いた頭皮治療で髪の再生を促す
基本
メラトニンは松果体から分泌される神経ホルモンで、体内時計を調整し睡眠を促します。夜間に分泌が最も多く、加齢とともに減少しますが、同時に毛包の成長期(アナゲン)にも関与していることが分かっています。メラトニンは外用の頭皮トリートメントとして市販され、脱毛対策に利用されています。
効果(ポジティブ面)
2004年に英国皮膚科ジャーナル(BR J Dermatol)で実施された二重盲検・プラセボ対照試験では、40名の女性が6か月間、1日1回メラトニン頭皮トリートメントを使用しました。その結果、多くの参加者で毛髪の増加が認められ、男性型脱毛症やびまん性脱毛症の女性に対するアナゲン期の促進効果が示されました。
注意点(ネガティブ面)
皮膚科医は、エビデンスが不足しているため、標準治療としてはメラトニンを推奨しないことが多いです。代替医療の専門家は自然由来である点から勧めることがありますが、製品は限られています。また、円形脱毛症や免疫不全の患者では、逆に脱毛が悪化する可能性が報告されています。
動物実験の結果
メラトニン頭皮トリートメントは最初に動物で検証され、毛の伸長が顕著に改善されたと報告されています。経口サプリメントでも効果が確認され、ある研究では、ノミやアレルギーによる脱毛から回復した犬の3分の1が毛質の改善を示しました。
