化学療法薬と抜け毛の対策
化学療法薬はがん細胞だけでなく、毛根のある健康な細胞にも影響します。その結果、抜け毛(脱毛症)が起こりますが、予測は難しく、同じ薬でも患者によって抜け毛の有無は異なります。抜け毛は男女ともに精神的な負担となり、治療開始後1〜3週間で顕在化することが多いです。治療終了後4〜6か月で毛は再び生えますが、質感や色が変わることがあります。
優しいヘアケア
- 刺激の強いシャンプーではなく、ベビーシャンプーなどのマイルドな製品を使用する。
- 柔らかいベビーブラシでやさしく梳かし、ヘアドライヤーや巻き髪器具は避ける。
- パーマやカラーリングは化学薬品が毛髪を傷めるため控える。
- フケ防止シャンプーは頭皮を乾燥させる可能性があるので使用しない。
- かゆみやフケがある場合は、保湿剤やオイルで頭皮をケアする。
- ポニーテールや編み込みなど、毛髪を引っ張るスタイルは避ける。
頭皮低温療法(クライオセラピー)
- 頭皮に氷嚢を当てて血流を抑制し、毛根への薬剤濃度を低減させる。
- 頭皮低温療法を受けた患者は頭痛を訴えることがあり、頭皮への薬剤供給が減少するため、稀に頭皮でがんが再発するリスクがある。
ミノキシジル
- 本来は男性型・女性型脱毛症の治療薬として承認されているが、化学療法前後の使用が検討されている。
- 化学療法後の毛髪再生を促進する効果については、さらなる研究が必要である。
