薄毛対策の医学的に承認された製品
薄毛(医学的には脱毛症)は、年齢や性別に関係なく起こり得ます。男性は女性よりも発症しやすく、テストステロンが毛包の働きに大きく関与しています。脱毛症は遺伝、病気、特定の薬剤が原因となります。市販の製品は多数ありますが、米国食品医薬品局(FDA)で薄毛治療専用に承認されたものはごく少数で、効果が期待できるのはそれらです。
フィナステリド(プロペシア/プロスカー)
- 処方薬として毎日服用し、男性型脱毛症の進行を遅らせ新しい毛の成長を促します。効果を実感するには数か月の継続使用が必要です。
- テストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変換されるのを阻害し、毛包の縮小を防ぎます。
- 稀に性欲低下や性機能障害が報告されています。使用を中止すれば効果は失われます。女性への使用は推奨されません。
ミノキシジル(ロゲイン/イオナチン)
- 外用薬としてFDAが初めて承認した薄毛治療薬です。効果は脱毛の程度に左右され、増える毛は元の毛よりも短く細いことが多いです。
- 新しい毛が見られるまでに約4か月かかります。治療を中止すれば毛の成長は止まります。
- 米国薄毛協会は第一選択薬としては推奨していませんが、プロペシアが効かない場合や併用したい場合に有用です。女性も使用可能です。
コルチコステロイド
- 医師は脱毛部位にコルチゾン注射を行うことがあり、約1か月で新毛が出ることがあります。広範囲の脱毛にはステロイド錠が処方されることもあります。
- クリームや軟膏も使用できますが、効果は比較的軽度です。
アントラリン(ドリトスカルプ)
- 通常は乾癬治療に用いられる外用クリーム/軟膏で、頭皮に塗布し毎日洗い流します。使用開始から約3か月で新しい毛が見られることがあります。
外科的治療
- 上記薬剤で効果が見られない場合、外科的手術が選択肢となります。
- 毛髪移植は、後頭部や側頭部から毛根を含む皮膚小片を採取し、薄毛部位に移植します。通常、複数回にわたって行われます。
- 頭皮縮小術は、薄毛部分の頭皮を切除し、毛のある頭皮で縫合して薄毛面積を減らします。高度な脱毛の場合、移植と縮小を組み合わせて自然な髪線を作ることがあります。
- 手術を検討する際は、必ずボード認定の外科医・皮膚科医に相談し、費用・傷跡・感染リスクなどを十分に理解した上で決定してください。
