乾癬が引き起こす脱毛症について

米国乾癬財団によると、乾癬患者の半数以上が頭皮に症状を持ちます。頭皮乾癬は軽度から重度まであり、銀白色の粉状の鱗屑やかさぶたが特徴です。乾癬が原因で起こる脱毛症(瘢痕性脱毛症)について解説します。

乾癬と脱毛症の関係

頭皮乾癬は生え際から額、耳から首の後ろまで広がります。重度の場合、頭皮全体に厚いかさぶたができ、毛包が損傷し瘢痕が残ります。これにより、円形脱毛症様の脱毛が起こり、瘢痕性脱毛症(cicatricial alopecia)と呼ばれます。

脱毛症とは

脱毛症は毛髪が抜け落ちる状態を指します。乾癬に伴う主な形態は瘢痕性脱毛症で、毛包が破壊されるとその部位では毛が再生しません。成人男女ともに発症しやすく、毛髪が薄くなるだけでなく、完全に失われます。

症状・兆候

瘢痕性脱毛症の特徴は、鱗屑を伴う斑状のはげた部位です。かゆみ、痛み、灼熱感が伴うこともあります。頭皮は赤みや乾燥、ひび割れ、出血を伴うことがあり、これらは乾癬特有の銀白色鱗屑と相まって見られます。

診断

頭皮乾癬や瘢痕性脱毛症を診断する単一の検査はありません。医師はまず視診で症状を確認し、必要に応じて皮膚生検を行うことがあります。

毛髪再生の選択肢

毛包が完全に破壊されている場合、自然回復は期待できません。まずは乾癬自体の治療が重要です。市販の薬用シャンプー(ケトコナゾール、タール、ピリチオン亜鉛、硒化物、サリチル酸配合)や、タール・ステロイド・ビタミンD配合の外用薬が有効です。これにより脱毛の進行を抑え、まだ瘢痕化していない脱毛(円形脱毛症)にも効果があります。頭皮が落ち着いたら、ミノキシジル(2%または5%)を使用して局所的に毛髪の再生を促すことができます。ミノキシジルは市販名ロゲインとして入手可能です。

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