がん治療で火傷や脱毛が起こる理由とは?

放射線治療による皮膚障害(放射線皮膚炎)

放射線治療は高エネルギーのX線や他の放射線を用いてがん細胞を死滅または損傷させますが、照射部位の周囲の正常組織にも影響を与えることがあります。その結果、皮膚が赤くなったり、乾燥・かゆみ・刺激感を伴う炎症が起こります。重症例では水疱やはがれ、潰瘍が生じ、火傷に似た症状となります。皮膚の反応は個人差が大きく、総照射量、照射部位、皮膚の感受性などが影響します。

化学療法による脱毛(脱毛症)

化学療法は全身に作用する薬剤で、がん細胞の増殖を抑制しますが、毛根のように増殖が速い細胞も標的となります。そのため、毛包の細胞が障害を受けて脱毛が起こります。使用する薬剤や併用療法により脱毛の程度は異なり、全体的に抜け落ちるケースもあれば、部分的に薄くなるだけのケースもあります。脱毛は治療開始後1〜3週間で顕在化し、治療終了後も数週間続くことがあります。化学療法が終了すれば毛は再び生え始めますが、元の太さや質感に戻るまで数か月要することがあります。

その他の治療と副作用

手術や分子標的薬など、がん治療のすべてが火傷や脱毛を引き起こすわけではありません。治療開始前に医療チームと副作用について十分に相談し、予防策や対処法を把握しておくことが重要です。

脱毛(抜け毛) - 関連記事