片側麻痺を伴う偏頭痛について
片側麻痺を伴う偏頭痛(ヘミプレジックミグレーン)は、稀なタイプの偏頭痛で、症状が急速に現れ脳卒中と似た症状を示すことがありますが、長期的な後遺症は残りません。
種類
- 散発性片側麻痺性偏頭痛(SHM)と家族性片側麻痺性偏頭痛(FHM)の2種類があります。症状と治療は同じですが、FHMは第一・第二度血縁者に遺伝し、染色体1または19の遺伝子変異が関与します。
特徴
- 発作時に一側の麻痺や筋力低下が一過性に起こります。嘔吐、協調運動障害、頭痛、発熱、偏頭痛オーラ(視覚異常、しびれ、眠気、抑うつ感など)を伴うことがあります。
診断
- 臨床症状のみで診断します。まず脳卒中や癌、てんかんなどを除外し、国際頭痛学会(IHS)の基準に照らして判定します。
予防・治療
- 根本的な治療法はありませんが、発作の誘因を特定し回避することが重要です。チョコレート、ストレス、アルコール、睡眠不足などが代表的な誘因です。痛みや嘔吐には鎮痛剤や制吐剤が使用されます。
留意点
- FHM・SHM患者は脳卒中リスクが高く、医師の定期的な管理が必要です。血管収縮薬(トリプタン系)は禁忌です。家族や友人にも病状を周知し、発作時に適切に対応できるようにしましょう。
