心室補助装置(VAD)植込みのリスクはどの程度ですか?

心室補助装置(VAD)の植込みは、患者の状態や基礎疾患によりリスクが異なりますが、一般的には高リスク手術とされています。以下に主な合併症とその概要を示します。

VAD植込みに伴う主なリスク

1. 出血

手術は大きな切開を伴うため、過度の出血や術後の血腫が生じる可能性があります。

2. 感染

デバイスの入口ができることで、皮膚や血流に細菌が侵入しやすくなり、局所感染や血液感染(敗血症)リスクが高まります。

3. 血栓形成

血流が装置内部で乱れることで、血栓ができやすくなります。血栓は装置内にとどまるだけでなく、体内へ流れ出し、血管を塞ぐ危険があります。

4. デバイスの故障

機械装置であるため、時間経過や使用に伴い故障や不具合が起こる可能性があります。故障時は再手術や追加の介入が必要です。

5. 右心不全

VADは主に左心室を補助しますが、左室の負荷が軽減されることで右心室に過剰な負荷がかかり、右心不全を引き起こすことがあります。

6. 脳卒中

血栓や血流変化により、術後の初期に脳卒中が起こるリスクがあります。

7. 長期合併症

長期間の使用により、デバイス関連感染、心筋の瘢痕化、心臓弁機能の変化などが生じることがあります。

8. 死亡

重篤な合併症や手術中・術後の合併症により、最悪の場合は死亡に至ることがあります。

これらのリスクは、患者の基礎疾患、全身状態、手術を担当する医療チームの経験などに大きく左右されます。VAD植込みを検討する際は、医師と十分にリスクとベネフィットを相談し、個々の状況に合った判断を行うことが重要です。

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