口腔カンジダ症(口内のカンジダ)
腸内に常在する酵母菌カンジダが過剰に増殖すると、口腔内に広がり口腔カンジダ症(口内カンジダ、通称スラッシュ)を引き起こします。症状は無害に見えても、糖尿病やHIVなど基礎疾患のサインである可能性があるため、歯科医や医師の診察が必要です。
口腔カンジダの原因
- 健康な人の口内にも少量のカンジダは常在していますが、免疫力低下や体内環境の変化により増殖します。
- HIV/AIDS、がん、妊娠などの疾患がバランスを崩すことがあります。
- ステロイド薬、抗生物質、経口避妊薬などの薬剤使用もリスク要因です。
口腔カンジダの症状
- 舌、頬の内側、口蓋に白いカッテージチーズ状の斑点が現れます。
- 斑点をこすれば出血しやすく、痛みを伴うことがあります。
- 口角の亀裂、味覚低下、口内の綿棒感、嚥下困難(食道まで広がる場合)なども報告されています。
診断の流れ
- 歯科医が口腔内と舌を視診し、典型的な白斑を確認します。
- 診断が不明確な場合は、斑点部位をスクレーピングまたは培養し、顕微鏡で真菌の有無を確認します。
治療法
- 乳児の場合は自然に治癒することが多く、特別な治療は不要です。
- 成人や免疫低下がある場合は、抗真菌薬の使用が推奨されます。
- 初期治療として、抗真菌性マウスウォッシュや抗真菌トローチを5〜10日間使用します。
- 症状が改善しない場合や免疫抑制が原因の場合は、より強力な抗真菌薬(例:フルコナゾール系)を処方します。
