HIV感染症の概要と治療

HIV感染症は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染したことによる全ての影響を総称した用語です。ウイルスはCD4陽性T細胞を攻撃し、時間とともに免疫系を破壊します。感染は4段階に分かれ、最終段階がAIDS(後天性免疫不全症候群)です。

感染経路

  • 感染者との保護されていない膣・肛門・口腔性交
  • 感染者と針や注射器を共有すること
  • 妊娠・出産・母乳育児による母子感染

感染の可能性があると考える場合は、速やかに検査を受けましょう。

急性HIV感染

感染後2〜4週間で、インフルエンザ様の症状が出ることがあります。主な症状は喉の痛み、頭痛、全身の倦怠感、消化器症状、皮疹、リンパ節腫脹などです。症状が出ない人もいます。

無症候性期(潜伏期)

症状が現れない期間は平均約10年続きます。この間、多くの人は自分がウイルスに感染していることに気付きません。

症候性期

この段階は通常1〜3年続き、慢性的なインフルエンザ様症状に加えて、夜間発汗、体重減少、真菌感染、皮膚や呼吸器の障害が現れます。

AIDS(後天性免疫不全症候群)

AIDSはHIV感染の最終段階で、免疫力が極端に低下した状態です。日和見感染、著しい体重減少、カポジ肉腫やリンパ腫などの癌、認知症を含む神経症状などが特徴です。

治療

現在の標準治療は抗レトロウイルス薬(ARV)による多剤併用療法(HAART)です。薬はウイルスの増殖過程のさまざまな段階を阻害しますが、根治はまだ実現していません。早期診断と継続的な治療が予後改善の鍵です。

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