女性に見られるHIVの初期症状と対策
感染経路
CDC(米国疾病予防管理センター)によると、HIVは血液・精液・膣分泌液に存在し、主に以下の3つの方法で感染します。
- HIV感染者との性行為
- HIV感染者と針を共有すること
- 母子感染(出産時や授乳時)
感染した血液製剤による感染は現在は極めて稀です。
初期症状
感染後2〜6週間で以下のようなインフルエンザ様症状が現れることがありますが、数週間で自然に消失し、数年後に再び症状が出ることもあります。
- 発熱
- 頭痛
- 倦怠感
- リンパ節腫脹
- 発疹
初期症状は軽微なことが多く、検査が唯一の確実な診断手段です。
その他の症状
CDCが指摘する、HIV感染が疑われる症状の例です。
- 急激な体重減少
- 乾いた咳
- 繰り返す発熱
- 夜間の発汗
- 重度の倦怠感
- 腋窩・鼠径部・頸部のリンパ節腫脹
- 舌・口腔・喉の白斑・潰瘍
- 肺炎
- 皮膚に赤・ピンク・茶色の斑点
- 記憶障害、うつ、その他神経症状
これらは他の疾患でも見られるため、検査が必要です。
女性特有の症状
女性は男性と比べ、以下の症状が早期に出やすいと報告されています。
- 頭痛、倦怠感の頻度が高い
- 腹部トラブル(再発性膣カンジダ症、骨盤炎症性疾患)
- 膣や外陰部の感染症が頻繁・重症化
- 月経異常(不規則・過多)
- 不安・うつ・睡眠障害、体イメージの変化
- 下痢、咳、発熱、体重減少、胸部肥大、発疹などの皮膚症状
予防と治療
感染を防ぐための基本は以下の通りです。
- コンドーム使用や一夫一婦制による性行為の安全確保
- 注射器の共有を絶対にしない
- 母子感染を防ぐため、妊娠中・授乳中の適切な治療
現在、HIVやAIDSを根治する治療法はありませんが、抗レトロウイルス療法(ART)によりウイルス増殖を抑え、免疫機能を保ち、長期にわたり健康な生活が可能です。早期検査と治療開始が、本人の健康維持と感染拡大防止に重要です。
