HIVが免疫系に与える影響と病態の概要
HIVは主にCD4+ T細胞と呼ばれる免疫系のリンパ球を標的とし、感染すると免疫機能が徐々に低下します。結果として、HIV自体だけでなく他の感染症に対する抵抗力も弱まります。
急性期感染
急性(一次)感染では、樹状細胞がHIVを取り込み、リンパ球に提示します。これにより免疫系が活性化し、抗体や感染細胞を攻撃する細胞が産生されます。
意義
他の感染症と同様に、HIVはリンパ球に感染させ免疫応答を誘導しますが、同時にその標的でもあるため、時間とともに効果的な免疫応答が低下します。
特徴
HIVは逆転写酵素という酵素を使い、ウイルスRNAを宿主細胞のDNAに組み込みます。これにより感染細胞はウイルスの工場となり、HIVが大量に複製されます。
時間経過
抗体が検出可能になるまでに最大で6か月かかります。その後、10年前後(最長で25年)にわたり免疫系はウイルスを抑制し続けますが、この期間は無症状です。
影響
細胞性免疫が破壊されるとエイズ(AIDS)が進行します。健康な免疫系を持つ人には起こりにくい症状が、HIV感染者では致命的になることがあります。
