更年期における骨量減少とホルモン補充療法

概要

ホルモン補充療法(HRT)は、更年期以降の女性に不足するエストロゲンやプロゲステロンを補う治療法です。エストロゲン欠乏は骨密度低下を招き、骨粗鬆症リスクが高まります。HRTはほてりや気分の変動の緩和だけでなく、心血管疾患、結腸直腸がん、そして骨粗鬆症の予防にも効果があるとされています。

使用される薬剤

  • プレムプロ(Prempro)、フェムヘルト(Femhrt)、オルソプレフェスト(Ortho‑Prefest)などの合成エストロゲン製剤は、閉経前のエストロゲン分泌を代替します。エストロゲンは骨の薄さを防ぎ、骨密度を増加させる作用があります。女性の健康イニシアチブ(WHI)による大規模研究では、HRTが股関節骨折リスクを低減することが示されました。

HRTと骨粗鬆症

35歳以上、または閉経前後の女性は、骨密度の低下リスクについて医師と相談しましょう。加齢に伴う骨密度低下は男性より女性で顕著です。タモキシフェンなどの骨強化薬が処方されることもありますが、体重負荷運動、低脂肪で栄養バランスの取れた食事、カルシウムサプリメントの併用が基本です。閉経後5年以内にHRTを開始すると、椎体骨折の発生率が50%以上減少するというデータがあります。

リスク要因と予防策

骨粗鬆症のリスクは以下の要因で高まります。

  • 高齢
  • 喫煙・過度の飲酒・運動不足
  • 低身長・細身体型、アジア人や白人系の遺伝的傾向
  • カルシウム摂取量が少ない

これらに該当する場合は、骨密度測定や生活習慣の見直しが重要です。また、HRTは変形性関節症(オステオアルジテス)の症状緩和にも期待されています。

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