にきびと多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の関係
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、女性の約3〜10%に見られるホルモン疾患です。卵巣が過剰に男性ホルモン(テストステロンなど)を産生し、体毛の過剰(多毛症)、月経不順、卵巣に嚢胞ができることが主な症状です。これに加えて、皮脂分泌が増えてにきびができやすくなることも多くの患者さんで報告されています。
PCOS患者ににきびができる原因
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ホルモンバランスの乱れが皮膚の炎症を引き起こします。特にジヒドロテストステロン(DHT)の過剰分泌は皮脂の産生を促進し、毛穴が詰まりやすくなります。詰まった毛穴に皮脂がたまり、細菌が繁殖すると炎症が起こり、にきびとなります。
インスリン抵抗性とにきび
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PCOSではインスリン抵抗性が一般的です。インスリンが血中に高濃度で残ると、男性ホルモンの産生がさらに刺激され、DHTが増加します。インスリン抵抗性そのものもにきびの原因になるため、PCOS患者はにきびができやすくなります。
内服治療
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PCOSとにきびの内服薬例 にきびをPCOSの症状として改善するには、ホルモンとインスリンの両方に働きかける薬が用いられます。
代表的な薬はメトホルミンです。糖尿病治療薬としても使われ、インスリンレベルを正常化し、過剰な男性ホルモンの産生を抑えます。
スピロノラクトンは血圧降下薬として開発されましたが、女性のホルモンバランスを整える効果があり、にきび改善にも利用されます。また、経口避妊薬は必要なホルモンを補い、にきびの発生を抑えることができます。
重症例では、毛穴を詰まらせる細菌に対して抗生物質が処方されることもあります。
外用治療
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外用薬の使用例 外用薬としては、医師の処方が必要なイソトレチノイン(レチナ-A)が有効です。毛穴の角化を正常化し、にきびの原因となる角栓を除去します。
市販の治療薬としては、過酸化ベンゾイルや硫黄配合のクリームがあり、軽度から中等度のにきびに効果があります。
にきびとPCOSの診断方法
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にきびがPCOSの症状かどうかを判断するために、血液検査でホルモン値や血糖・インスリンの状態を測定します。家族にインスリン抵抗性や糖尿病の既往がある場合は、PCOSのリスクが高まります。
診断が確定すれば、医師はPCOS全体とにきびを同時に治療するプランを提示します。
