デヒドロエピアンドロステロン硫酸(DHEA‑S)とは?

デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)は、副腎皮質から分泌されるアンドロステロンです。脳、皮膚、精巣、卵巣でも少量が産生されます。DHEAはエストロゲンやテストステロンなどのホルモンに変換される前駆体で、ヒト体内で最も多く循環しているステロイドホルモンです。

DHEAが女性にもたらす可能性のある効果

  • DHEAの血中濃度が高いほど、閉経後女性の骨密度が高くなるという統計的に有意な相関が報告されています。これにより、骨量減少の予防に寄与する可能性があります。また、乳がんと診断された女性にDHEA濃度が低いケースが報告されていますが、因果関係を確認するには更なる研究が必要です。

DHEAの抗肥満作用

  • DHEAはグルコース代謝を改善し、食欲抑制に寄与する可能性があります。その結果、肥満や2型糖尿病の予防につながると考えられています。ただし、これまでの動物実験の結果がヒトにそのまま適用できるかは検証が残っています。

DHEAが神経細胞と神経伝達物質に与える影響

  • アルツハイマー病や認知症患者では、DHEA濃度が著しく低下していることが報告されています。DHEAの具体的な作用機序は未解明な点が多いものの、神経細胞の成長を安定させる働きが示唆されています。2010年10月時点で、アルツハイマー患者に対する経口DHEAサプリメントの臨床試験が進行中です。

自然なDHEA産生と加齢

  • DHEAの産生は加齢とともに減少します。20歳代では1日約30 mgが体内で合成されますが、80歳代になると約6 mgにまで低下します。このため、多くの人がデヒドロエピアンドロステロン硫酸(DHEA‑S)として経口サプリメントを摂取しています。

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