DHEAレベルが高くなる原因は?

DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は副腎や肝臓で産生されるステロイドホルモンで、50以上のホルモンの前駆体です。通常は加齢とともに減少しますが、稀に血中濃度が高くなることがあります。以下に、DHEAが高値になる主な要因をまとめました。

1. ストレスや生活習慣の影響

現代の忙しい生活(過重労働、感情的ストレス、過度の運動など)は副腎を刺激し、DHEAの分泌を増加させます。また、以下の要因も関与します。

  • 特定の薬剤の使用
  • 加齢によるホルモンバランスの変化
  • 大気汚染や有害廃棄物などの環境毒素
  • 栄養バランスの偏り(高脂肪・高糖質食)
  • 過度なトレーニングや過剰な運動

2. 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

米国では約5百万人の女性がPCOSと診断されており、若年層(11歳から)でも発症します。PCOSでは卵巣が過剰にアンドロゲン(男性ホルモン)を産生し、結果としてDHEAのレベルが上昇します。高アンドロゲンは卵子の成熟や排卵に影響を与えることがあります。

3. アンドロゲン産生腫瘍(AST)

卵巣や副腎に腫瘍ができると、過剰にアンドロゲンが分泌されます。ASTは比較的稀な疾患で、主に50歳未満の女性に見られます。症状としては、多毛、声の低下、不規則月経、不妊、にきび、男性型脱毛、乳房萎縮などが挙げられます。

4. メタボリックシンドローム

血糖値の上昇はDHEA産生を刺激し、高DHEAはメタボリックシンドロームのリスクマーカーとされています。メタボリックシンドロームは冠動脈疾患、脳卒中、末梢血管疾患、2型糖尿病のリスクを高めます。女性では、症候群が顕在化する数年前にDHEAが高値になるケースが報告されています。

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