閉経と冷感(寒さ感覚)
閉経は加齢に伴う自然な現象です。加齢により卵巣はエストロゲンとプロゲステロンの分泌を徐々に減少させ、最終的に卵子の産生が止まり月経が終了します。その過程で、ホットフラッシュだけでなく、手足の冷感や寒さの発作(コールドフラッシュ)を感じることがあります。症状については医師に相談し、適切な治療法を検討しましょう。
識別(症状)
閉経の代表的な症状は、膣の乾燥、睡眠障害、気分の変動、髪の毛の薄毛、乳房の変化、腹部脂肪の増加、そしてホットフラッシュです。これに加えて、手足の冷感や「コールドフラッシュ」、皮膚の湿り気や発汗が見られることがあります。エストロゲンが減少すると視床下部が体温調節を乱し、暑さと寒さの両方を感じやすくなります。
発症時期
多くの女性は40歳以降に閉経を迎え、最後の月経から1年経過すると正式に閉経と診断されますが、症状はそれ以前に現れることが多いです。早発閉経や周産期閉経は、がん治療(放射線や化学療法)や子宮全摘術、卵巣摘出術などで起こります。手術による閉経は急激にエストロゲンが減少するため、冷感などの症状が自然閉経より重くなることがあります。
考慮すべき点
ホットフラッシュやコールドフラッシュに加えて、閉経は心血管疾患のリスク上昇や骨密度低下(骨粗鬆症)を招きやすくなります。また、体重増加や尿失禁が起こることもあります。
治療法
閉経は自然な現象ですが、症状が日常生活に支障をきたす場合は治療が検討されます。ホルモン補充療法(HRT)、抗うつ薬、ガバペンチン(Neurontin)、骨粗鬆症薬、膣用エストロゲンなどが選択肢です。エストロゲン製剤はコールドフラッシュの緩和にも効果が期待できますが、すべての薬剤には副作用リスクがあります。使用前に医師とメリット・デメリットを十分に話し合いましょう。
生活習慣の工夫
栄養面では、閉経期に食事量が減少することがありますが、ビタミンDとカルシウムのサプリメントで骨密度低下を防ぎましょう。喫煙は心血管疾患やホット・コールドフラッシュの悪化につながるため、禁煙が推奨されます。尿失禁が気になる場合は、骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操)を医師に相談してください。
