トランスジェンダーのホルモン療法の種類と効果
FTM(女性から男性)トランス男性のテストステロン療法
テストステロンは主に筋肉注射で投与されますが、皮下ペレット、錠剤、ジェル・クリームなどの方法もあります。テストステロンは「T」と呼ばれ、生涯にわたり定期的に投与が必要です。体内で自然に産生されることはありません。
テストステロンの主な効果
- 月経が停止する
- 全身の毛髪が増える
- 声が低くなる
- 陰核が肥大する
- 体脂肪がヒップや臀部から腹部へ再分配される
- 筋肉量が増える
- 皮膚がざらつく
- リビドーが高まる
- 皮脂分泌が増え、にきびができやすくなる
MTF(男性から女性)トランス女性のエストロゲン療法
エストロゲンは筋肉注射、錠剤、皮膚に塗布するジェルで投与できます。注射や錠剤は血栓リスクがあるため、40歳以上のトランス女性には経皮的ジェルが推奨されます。
多くのトランス女性は抗アンドロゲン薬も併用し、男性ホルモンの作用を抑えます。エストロゲンと抗アンドロゲンの投与量は個人差があり、医師の管理が必要です。
エストロゲンと抗アンドロゲンの効果
- 皮膚が柔らかくなる
- 体脂肪が再分配され、総脂肪量が増える
- 陰茎が縮小し、勃起力が低下する
- 筋肉量が減少する
- 体毛の伸びが遅くなる
- 乳房が発達し、永久的に残る
- 男性型脱毛が進行しにくくなる
ホルモン療法で変わらないこと
- テストステロンは身長を伸ばすことはほとんどありません(25歳未満の若年者でわずかな伸長が報告される程度)。乳房は自然に消えず、男性器は形成されません。多くのトランス男性は「トップサージェリー」(胸部手術)を選び、乳房除去と胸部再建を行います。陰茎形成術(ファロプラスティ)は比較的稀です。
- エストロゲンは声を高くすることはできず、身長や骨格のサイズを変えることもありません。
