女性化乳房(男性の乳房肥大)の治療法とは?

女性化乳房(ギネコマスティア)は、男性の体内でテストステロンとエストロゲンのバランスが崩れ、乳房が肥大する状態です。新生児、思春期の男子、そして高齢男性に多く見られます。症状自体は生命に関わるものではありませんが、心理的なストレスや、基礎疾患のサインであることがあります。

原因

  • テストステロンよりエストロゲンが優位になると女性化乳房が起こります。ホルモンバランスの自然な変動や、テストステロンが減少・エストロゲンが増加する疾患(肝硬変、性腺機能低下症など)が原因です。
  • エストロゲン様作用を持つ薬剤(ステロイド、特定の抗がん剤など)や、テストステロンの作用を阻害する薬も乳房肥大を引き起こすことがあります。

治療の流れ

  • 多くのケースは自然に3年以内に改善します。基礎疾患が原因の場合は、その疾患の治療が優先されます。
  • 薬剤が原因の場合は、医師が処方を中止または代替薬に変更します。
  • 思春期の男子で原因が特定できない場合は、経過観察を行い、一定期間改善が見られない、または痛みや恥ずかしさが強い場合に治療を検討します。

薬物療法

  • 乳がん治療薬のタモキシフェンやラロキシフェンは、女性化乳房のサイズを縮小させる効果が報告されています。1986年の研究では、10人中7人がタモキシフェン投与で縮小を確認しましたが、現時点では正式な適応薬ではありません。

外科的治療

  • 症状が自然に改善せず、心理的・身体的に大きな負担がある場合は手術が選択肢となります。
  • 脂肪吸引は乳房の脂肪を除去し、腺組織は残します。
  • 乳腺切除術(マステクトミー)は小さな切開で腺組織を除去します。

環境要因

  • エストロゲンを含む食品や化粧品の摂取、エストロゲン様成分が含まれる外用製品(例:ティーツリーオイル、ラベンダーオイル)も女性化乳房のリスクを高めます。
  • すべてのリスクを排除することは難しいため、服用中の薬の副作用や使用している製品の成分を医師と相談することが重要です。

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