高齢男性のためのテストステロン補充サプリの選び方と注意点
テストステロンは男性の主要な性ホルモンですが、腺の機能障害や医学的・遺伝的要因、あるいは単に加齢により低下することがあります。テストステロンが減少すると、性機能や心理面での問題、さらには健康全般に悪影響を及ぼす可能性があります。テストステロン補充剤はさまざまな形態で販売されていますが、その有効性に関する研究結果は一貫しておらず、前立腺がんや心筋梗塞・脳卒中といったリスクも報告されています。
症状
- 認知機能の低下や記憶力の減衰
- 性欲減退、勃起不全、精子数・受精能力の低下
- 乳房の肥大(女性化乳房)
- うつ、イライラ、怒りっぽさなどの心理的変化
- ほてり感(ホットフラッシュ)
- 骨がもろくなる、筋肉量減少、陰嚢・陰茎の萎縮、体毛の減少
対策・治療法
- テストステロンジェル(皮膚に塗布)
- 経皮パッチ(トランスダーマルシステム)
- 経口薬(テストステロンウンドカノエート)※一部地域限定販売
- 注射剤(テストステロンシピオン酸エステル、テストステロンエナン酸エステル)
効果
- 性欲・勃起機能の改善
- 骨密度と筋肉量の増加
- 認知機能や心理的健康の向上(ただし、米国退役軍人省の調査では認知機能改善は期待できないと報告)
- インスリン感受性の改善(オランダの研究)
リスク
- 前立腺肥大・前立腺がんのリスク上昇
- 心筋梗塞や脳卒中の可能性
- 呼吸障害、乳房肥大、コレステロール上昇、にきび、男性型脱毛症
- 健康な男性への短期的な副作用は少ないという報告もある(オランダの6か月研究)
考慮すべき点
- テストステロン低下は健康に重大な影響を与える一方、補充療法にもリスクが伴うことを認識する
- 症状や治療法、リスクについて必ず医師と相談する
- 一次診療医が血液検査でテストステロン濃度を測定できるので、定期的な検査を受けることが推奨される(特に高齢男性は健康診断にテストステロン測定を追加)
