テストステロン療法の種類と概要
テストステロンとは
テストステロンは男性の主要な性ホルモンで、精子の生成、性欲、男性生殖器の発達、筋力、骨密度、赤血球産生、脂肪分布など、さまざまな身体機能を支えます。思春期から分泌が活発になり、老年期まで継続します。また、体毛・顔毛・陰毛の濃さや分布、声の低さ、肩幅の拡がり、身長の伸びなど、二次的な男性的特徴もテストステロンが担っています。
テストステロン療法
加齢に伴いテストステロン濃度が低下する男性は少なくありません。この状態は「低ゴナド症(hypogonadism)」と呼ばれ、リビドー低下、倦怠感、骨密度低下、勃起力の低下・頻度減少、精子産生の減少、コレステロール上昇、血糖低下、記憶力低下、うつ症状、陰茎サイズの縮小などの症状が現れます。女性の更年期に例えて「男性更年期」と呼ぶこともありますが、医学的には議論が続いています。
テストステロン療法の種類
テストステロン療法は、低下したホルモンレベルを補うことを目的とした治療法です。主な投与形態は以下の通りです。
- 経口サプリメント(錠剤)
- 注射(筋肉内投与)
- ジェル(皮膚表面に塗布)
- パッチ(皮膚に貼付)
- ガム(噛むタイプ)
投与方法と用量の目安
- 錠剤:1日2回、120〜160 mgを服用
- 筋肉内注射:週2回、25〜50 mgを投与
- ジェル:胸部、腹部、脚などの開放皮膚に1日5 gを塗布
- パッチ:就寝時に背中に1枚貼付
- ガム:30 mgを1日2回、12時間間隔で噛む
