高齢男性のテストステロン療法
症状
男性は30代頃からテストステロンの分泌が徐々に減少します。高齢になると、筋肉量や筋力の低下、骨密度の減少、記憶力の低下、うつや気分の不安定、コレステロール値の変化、性機能の低下などの症状が現れます。
診断
血液検査でテストステロン濃度を測定します。ホルモンは1日のうちに変動するため、通常は朝の血液を採取します。必要に応じて複数回の検査を行います。
効果
テストステロン補充療法により、筋肉量・筋力の向上、骨密度の増加、エネルギーや性欲の改善が期待できます。また、髪の毛が太くなり、気分や記憶力の改善も報告されています。
リスク
治療には以下のような副作用があります。
- 乳房肥大、体液貯留、にきび、睡眠時無呼吸、脱毛、精子産生の低下
- 排尿障害、前立腺の良性肥大、前立腺がんのリスク増加の可能性(治療開始前に前立腺検査が必要)
治療法の種類
テストステロンは様々な形態で投与されます。
- 注射:2〜3週間ごとに投与し、投与直後に血中濃度が上昇し、次回投与まで徐々に低下します。血球数の増加が見られることがあります。
- パッチ:皮膚に貼付し、毎日使用します。腕、背中、腹部、臀部など部位をローテーションしますが、貼付部位に皮膚刺激が起こることがあります。
- 外用クリーム:肩や腕、腹部に塗布します。パートナーへの移行を防ぐため、塗布後は手を洗うなどの注意が必要です。
- 経口剤:現在、米国の主要医療機関(例:クリーブランド・クリニック)ではテストステロンの経口製剤は提供されていません。
治療は個々の状態に合わせて決定すべきであり、必ず医師と相談の上で適切な方法を選びましょう。
