副腎はどのように体の臓器に影響を与えるか
機能
副腎が分泌するホルモンは、血糖や炎症の調整、体内の塩分・水分バランス、ストレス時の「闘争・逃走」反応、妊娠維持、成長期の性成熟、エストロゲンやテストステロンなどの性ステロイドの生成など、多岐にわたる体の機能をコントロールします。
HPATG軸
視床下部-下垂体-副腎-甲状腺-性腺軸(HPATG軸)は、神経内分泌系の重要なネットワークで、免疫、性機能、消化、エネルギー代謝などを調整します。この軸に異常が起きると甲状腺ホルモンや性腺ホルモンのバランスが崩れ、特に副腎機能低下(副腎疲労)と同時に甲状腺機能低下が見られることがあります。
影響
副腎機能が低下すると、血糖値の乱れや不安・恐怖感の増大、睡眠障害、甲状腺機能低下、月経前症候群(PMS)、性機能障害、体重減少や筋肉増量の困難、慢性疲労症候群、免疫力低下、心筋梗塞リスクの上昇など、様々な症状が現れます。
対策
副腎の健康を保つためには、加工されていない全食品中心のバランスの良い食事、血糖値の安定、定期的な運動、ストレス緩和法の実践、そして1晩に7〜8時間の睡眠を確保することが基本です。
誤解
従来の医療では、ホルモンの極端な過剰・不足しか検出できない検査が多く、段階的な副腎疲労は見逃されがちです。副腎疲労全体を評価できる唯一の検査は唾液中コルチゾール測定です。副腎機能障害を早期に改善すれば、他臓器への二次的な影響を防げます。
