小児におけるヒト成長ホルモン欠乏症
米国ヒト成長ホルモン財団によると、米国内で1万人から1万5千人の子どもがヒト成長ホルモン欠乏症と診断されています。成長速度が平均より遅いと感じたら、専門医に相談しましょう。
ヒト成長ホルモンとは
ヒト成長ホルモン(HGH)は、下垂体前葉で産生されるタンパク質ホルモンで、子どもの身体の成長を促進します。分泌が不足する、または全く産生されない状態が「ヒト成長ホルモン欠乏症」と呼ばれます。
ヒト成長ホルモン欠乏の原因
先天的に下垂体が形成不全・損傷している場合や、頭部外傷、脳炎・髄膜炎などの感染症、脳腫瘍などが原因で後天的に欠乏が起こります。
診断のポイント
欠乏症の子どもは同年齢の子どもと比べて身長が低く、顔つきが幼く見えることがあります。保護者や小児科医が成長速度の遅れに気付いたら、成長曲線にプロットして経時的な伸びの停滞や低下を確認します。
追加検査
早期発見が治療効果を高めます。疑いがある場合は小児内分泌科医へ紹介し、数回にわたる血液検査で成長ホルモンの分泌量を測定します。
治療法
主な治療は合成ヒト成長ホルモンの皮下投与です。1日1回の注射で、約3〜4か月で成長速度の改善が見られ、数年にわたって継続します。
