アンドロポーズ(男性更年期)とは何か?
アンドロポーズはしばしば「男性更年期」や「男性の閉経」と呼ばれ、女性の閉経と同じ中年期に起こりますが、女性と異なり必ずしも全員が経験するわけではなく、症状は曖昧で他の疾患が原因の場合もあります。自然な老化現象と捉えることができますが、治療も可能です。
症状
- 性欲低下、射精障害、自然勃起の減少、精巣の縮小などの性的変化
- 自信喪失や気分の落ち込みといった感情面の変化
- 体脂肪の増加、筋肉量の減少、ホットフラッシュ(熱感)などの身体的変化
アンドロポーズの主な原因
男性は30歳を過ぎるとテストステロンの産生が年々減少し、70歳までに約半分にまで低下します。この徐々に進行するホルモン低下がアンドロポーズの根本原因です。多くの男性は40歳前後で症状を感じ始め、70歳を超えるとさらに悪化しやすくなります。
その他の原因
- うつ病や過度の飲酒、甲状腺機能障害などの生活習慣・内分泌の問題
- AIDSや肝硬変などの重篤な疾患
- 一部の薬剤がテストステロン産生を抑制する副作用
診断
血液検査でテストステロン濃度を測定すれば診断は可能ですが、低テストステロンはさまざまな要因で二次的に起こることが多いため、医師はまず他の疾患の有無を確認します。自覚症状や感情面の変化について正直に伝えることが、不要な治療を避ける鍵となります。
治療法
- 甲状腺障害や他の基礎疾患が原因の場合は、その疾患の治療がテストステロン正常化につながります。
- 本格的なアンドロポーズと診断された場合は、テストステロン補充療法(注射、パッチ、ジェル)が選択肢となります。ただし、前立腺がんのリスクが高まる可能性があるため、慎重な評価が必要です。
