甲状腺と生殖ホルモンの疾患

概要

甲状腺は首の前面にある蝶形の臓器で、甲状腺ホルモン(T4、T3)を生成します。ホルモンが不足すると体内の化学バランスが乱れ、生殖機能にも影響を及ぼします。

種類

  • 橋本病(自己免疫性甲状腺炎)は、体が甲状腺細胞を攻撃する抗体を作り、ホルモン産生が低下します。

  • リチウム投与やホジキン病などの放射線治療も甲状腺機能低下の原因となります。

  • 原因不明(特発性)のホルモンバランス異常もあります。

影響

甲状腺機能低下は排卵障害を引き起こし、不妊につながります。重度の場合、プロラクチンが過剰になりさらに排卵が抑制されます。男性でも精子生成が阻害されることがあります。甲状腺機能亢進でも同様の症状が現れることがあります。

診断

医師は倦怠感や寒暖感覚の異常を質問し、首の触診で腫れを確認します。血液検査でTSH(甲状腺刺激ホルモン)濃度を測定し、正常・上昇・低下を評価します。

治療

根本的な治癒は難しいため、ホルモンレベルを正常範囲に戻すことが目標です。主な治療は薬物療法(レボチロキシンやシンセトロイド)です。甲状腺機能亢進には抗甲状腺薬、重症例では放射性ヨウ素療法や外科手術が選択されます。

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