女性のテストステロンが増える理由
女性のテストステロンが上昇する原因は複数あります。ある人は卵巣やホルモン分泌腺の疾患が原因で、また別の人は筋肉量や性欲を高める目的で薬剤を使用しています。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
最も一般的な原因はPCOSです。テストステロンが過剰になることで顔の毛が濃くなったり、腹部に脂肪がつきやすくなります。さらに排卵障害が起こりやすく、妊娠しにくくなることもあります。
卵巣がん
卵巣がんは卵巣のエストロゲン産生機能を低下させ、結果として男性ホルモンであるテストステロンの産生が相対的に増加します。がんそのもののリスクが最優先ですが、ホルモンバランスの変化も見逃せません。
先天性副腎過形成(CAH)
先天性副腎過形成は遺伝性の疾患で、副腎が十分なホルモンを作れない代わりにテストステロンなどの男性ホルモンが過剰に分泌されます。幼少期に診断され、生涯にわたって治療が必要です。
肥満
肥満は女性においてテストステロン濃度を上昇させることが知られています。2006年の『Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism』の研究では、肥満女性のテストステロンは標準体重女性の最大9倍に達する例が報告されています。
薬剤使用
一部の女性はテストステロン増加を目的に薬剤(錠剤や注射)を使用します。性欲や筋肉量の向上を期待するものの、心血管疾患リスクの増加や顔の過剰な体毛といった副作用が報告されています。
以上のように、テストステロンの増加は疾患や生活習慣、意図的な薬剤使用など様々な要因で起こります。原因に応じた適切な診断と治療が重要です。
