HPVは口から感染しますか?

HPVとは何か

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、皮膚や粘膜に感染する 100 種類以上のウイルス群です。名前は、感染部位にできる良性腫瘍(パピローマ)に由来します。良性腫瘍であっても、HPV は子宮頸がん、陰茎がん、肛門がんなどの原因となり、近年は口腔がんの増加でも最大の要因とされています。

口腔HPVはどのように感染するか

口腔HPV は、口や喉の上皮細胞に感染します。主な感染経路はオーラルセックスですが、感染者の口腔に傷や粘膜の亀裂があり、相手がキスをした場合にも感染することがあります。感染は粘膜、体液、感染した性器皮膚を介して広がります。

口腔HPVの症状は何か

HPV に感染しても無症状のままの場合がありますが、症状が出ることもあります。主な症状は以下の通りです。

  • 口腔内や舌、喉にできる水疱、イボ、病変
  • 痛み、炎症、腫れ
  • 潰瘍(膿がたまることがあり、刺激で出血することも)

さらに、口腔HPV はオロファリンジアル(咽頭)がんのリスクを高めます。がんは軟口蓋、舌根、扁桃腺に発生し、唇、頬、鼻、食道、喉頭にも関与します。

まれに呼吸器乳頭腫症という、気道にイボができて呼吸が妨げられる疾患を引き起こすことがあります。

口腔HPVの治療法は

HPV 自体を根治する治療法は現在ありません。免疫力で自然に消失することもありますが、症状が出た場合は医師の診断が必要です。

がんが発生した場合は外科手術が中心となります。病変(イボや潰瘍)の除去には凍結手術(クライオサージェリー)や、熱いワイヤーを使う LEEP(ループ電気外科切除術)などが用いられます。呼吸器乳頭腫症の場合は、再発を防ぐために繰り返し手術が必要になることがあります。

口腔HPVの予防方法

HPV の感染を完全に防ぐ唯一の方法は、性行為を行わないことです。性行為を行う場合は、以下の対策でリスクを低減できます。

  • パートナーの数を減らす
  • 感染が確認された皮膚や粘膜との接触を避ける
  • 性行為時にコンドームやデンタルダムを使用する(完全な防御はできませんがリスク低減に有効)

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