高リスクHPVとその症状・対策
HPV検査
女性は通常、年1回の子宮頸がん検診(パップスミア)で異常細胞が見つかり、HPV感染が判明します。異常が低リスク型か高リスク型かを判断するために、コルポスコピーが実施されます。男性はHIV感染など高リスクに該当する場合を除き、HPV DNA検査は行われません。
症状
低リスク型HPVは女性では性器いぼとして現れ、自然に消えることが多いです。男性では陰茎や肛門のいぼががんの前兆になることがあります。高リスク型は初期段階で自覚症状がなく、異常細胞ががん化するまで気付かれません。そのため、定期的なパップスミアが重要です。
LEEP手術(女性)
パップスミアやコルポスコピーで軽度・中度異形成が確認された場合、医師はループ電気外科切除術(LEEP)を推奨します。低電圧の電流で異常子宮頸部組織を除去し、手術後は3〜4か月ごとにパップスミアを1年程度実施し、再発をチェックします。稀に子宮頸部や子宮の感染、狭窄が起こり、不妊や早産リスクが高まることがあります。
がん
高リスクHPVが未検出・未治療のまま放置されると、女性では子宮頸がん、外陰がん、膣がん、男性では肛門がんや陰茎がんにつながります。世界で毎年約50万人が子宮頸がんに罹患し、約25%が死亡します。米国だけでも毎年1万1千件の子宮頸がんが高リスクHPVに起因し、約4千人が死亡しています。また、肛門がんは毎年約2千人の男性が発症します。
ワクチン
2006年に導入されたガーダシルは、子宮頸がんの70%、性器いぼの90%を引き起こす4つのHPV型に対する予防効果があります。対象は9歳から25歳までの女性です。ただし、ワクチンが高リスク型に対してどれだけ長期間効果が持続するかは不明です。妊娠中の接種は推奨されず、流産との関連性はまだ確認されていません。
