高ケトン血症とは?原因と対策

高ケトン血症とは

高ケトン血症(hyperketonemia)は、血液中のケトン体濃度が異常に高くなる状態を指します。ケトン体は、炭水化物ではなく脂肪をエネルギー源として燃焼させたときに産生されます。通常、断食や低炭水化物食で増加します。

ケトン体とケトーシスの関係

「ケトーシス」とは、体がエネルギー源としてケトン体を主に利用する代謝状態のことです。健康な場合、肝臓はごく少量のケトン体しか作りませんが、食事や肝臓のグリコーゲンから得られるブドウ糖が不足すると、肝臓はケトン体の産生を大幅に増やし、脳や筋肉などの組織に代替燃料を供給します。

過剰なケトン体がもたらすリスク

血中にケトン体が過剰に蓄積すると、酸塩基バランスが崩れ、ケトアシドーシスと呼ばれる状態になることがあります。重度の高ケトン血症が続くと、脱水や電解質異常などの合併症を引き起こす恐れがあります。

主な原因

1. 糖尿病:特にインスリンが不足する1型糖尿病では、細胞がブドウ糖を利用できず、脂肪分解が進みケトン体が大量に産生されます。

2. 飢餓・極端なカロリー制限:長期の断食や極低カロリーダイエットは体内のグリコーゲンを枯渇させ、脂肪代謝へシフトするためケトン体が上昇します。

3. アルコール依存症:過度のアルコール摂取は糖代謝を阻害し、ケトン体の蓄積を招きます。

4. 特定の代謝性疾患:脂肪肝、ミトコンドリア疾患、遺伝性代謝異常などがケトン体産生や代謝に影響し、高ケトン血症を引き起こすことがあります。

対策と治療

軽度から中等度の高ケトン血症は、炭水化物の摂取を増やす、総カロリーを調整するなどの食事療法で改善できることが多いです。しかし、重度で基礎疾患がある場合は、速やかな医療介入が必要です。医師の指導のもと、インスリン投与や点滴による水分・電解質補正が行われます。

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