低血容量性ショックとは何か?

低血容量性ショックは、体内から大量の血液や体液が失われ、循環血液量が急激に減少することで起こる重篤な状態です。血液量が減少すると、心臓が組織や臓器に必要な酸素・栄養を供給できなくなり、生命に関わる緊急事態となります。

主な原因

  1. 出血:外傷や内部の血管破裂、胃腸出血などによる大量出血。
  2. 脱水:大量の発汗、下痢、嘔吐、やけどなどで体液が失われる。
  3. 第三間隙への移動:やけどや炎症、腸閉塞などで体液が血管外へ移動し、循環血液量が減少する。
  4. 血漿喪失:重度のタンパク質欠乏や腎疾患で血漿タンパク質が失われ、体液バランスが崩れる。

症状

  • 速く弱い、または不規則な脈拍
  • 低血圧
  • 蒼白で冷たく湿った皮膚
  • 口の乾燥・ひび割れた唇
  • 意識障害(混乱、昏睡)
  • 速く浅い呼吸
  • 尿量減少

治療法

  1. 静脈輸液:生理食塩水や乳酸リンゲル液を速やかに投与し、循環血液量を回復させる。
  2. 輸血:大量出血がある場合は、赤血球と酸素運搬能を補うために血液製剤を投与。
  3. 酸素投与:組織への酸素供給を改善するために補助酸素を使用。
  4. 薬剤:血圧維持や心機能をサポートするために、血管収縮薬や陽性筋力薬を投与。
  5. 根本原因の除去:出血部位の止血や体液喪失の原因を速やかに処置し、再悪化を防止。

低血容量性ショックは迅速な診断と治療が不可欠です。早期に異常を認識し適切に介入することで、回復の可能性が高まり、合併症のリスクを低減できます。

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