シェーグレン症候群とは何か
シェーグレン症候群は、米国シェーグレン症候群財団によると、約400万人が罹患している自己免疫疾患です。自己免疫疾患とは、体の免疫システムが本来の健康組織を誤って攻撃してしまう病気です。
主な症状
この疾患は粘膜組織を中心に影響し、口や目の乾燥が顕著です。乾燥により、目のかゆみ・灼熱感、光過敏、口腔内のカビ感染、味覚低下、嚥下困難、歯の虫歯などが起こります。また、皮膚の乾燥や発疹、疲労感、耳下腺腫大、関節痛も見られます。
診断方法
症状は他の疾患と類似するため、診断は容易ではありません。薬剤の副作用や他疾患を除外したうえで、血液検査で抗体の有無を確認します。目の涙量測定や、唾液腺・耳下腺の画像診断(X線・超音波)で腺の機能や損傷を評価します。
特徴
女性に多く、40歳以上の方や、全身性エリテマトーデス(SLE)や関節リウマチなどのリウマチ性疾患を併発している人に発症リスクが高いです。遺伝的要因も関与しており、特定の遺伝子が同定されていますが、全患者がその遺伝子を持つわけではありません。
分類と合併症
シェーグレン症候群は「一次性」と「二次性」に分けられます。一次性は他の自己免疫疾患を伴わないケースで、肺・腎臓・肝臓などの臓器にも影響が及ぶことがあります。二次性は、SLE、全身性硬化症、関節リウマチ、ポリミオシスなどの結合組織病と併存します。
治療と対策
原因は不明で予防法や根治療法は確立されていません。主な治療は症状緩和と組織損傷の防止です。目の乾燥には処方点眼薬や人工涙液、鼻腔スプレー、加湿、涙点プラグ(パンクチュアルプラグ)を使用します。免疫抑制薬、ステロイド、口腔乾燥対策薬、鎮痛薬なども症状に応じて処方されます。
