自己免疫性肝疾患(自己免疫性肝炎)の症状と対策
重要性
自己免疫性肝炎は、治療しないと進行しやすく、数年にわたって肝硬変や肝不全に至ることがあります。発症は小児期が多いものの、いつでも起こり得ます。糖尿病Ⅰ型、腎臓血管炎、甲状腺炎(バセドウ病)、乾燥症候群、自己免疫性貧血、潰瘍性大腸炎など、他の自己免疫疾患と同時に見られることもあります。
初期症状
初期段階では症状が乏しいことが多く、皮疹や関節痛、腹部不快感が見られることがあります。尿が濃い色になり、便が淡い色や灰色になること、嘔吐や食欲不振も報告されています。
さらなる症状
肝臓が障害されるにつれ、肝硬変に伴う症状が現れます。目や皮膚の黄疸、関節痛の増強、顔面の蜘蛛状血管、嘔吐、体重減少が典型的です。診察時に肝臓が硬くしこり状になることがあります。
進行期
肝機能が著しく低下すると、腹水(腹部に液体がたまる状態)や意識障害が出現します。女性では月経が停止することもあります。
警告
同様の症状は薬剤性肝炎でも起こり得るため、正確な診断が必要です。まずは血液検査や画像検査で原因を特定し、薬剤性肝障害と区別した上で適切な治療を開始すべきです。
検査
血液検査と肝生検が主な診断手段です。血液検査では肝機能検査に加え、自己抗体(ANA、ASMA、LKM-1 など)を測定し、自己免疫性肝炎かどうかを判定します。
治療
早期発見と治療は肝障害の進行を抑え、既存の損傷を回復させる可能性があります。ステロイド(プレドニゾン)と免疫抑制薬(アザチオプリン)を組み合わせて免疫反応を抑制します。効果的な最低用量を見極めることが重要で、約70%の患者は3年以内に寛解に至ります。
