自己免疫疾患の分類方法

自己免疫疾患の分類

自己免疫疾患は、自己抗体の有無に基づき大きく2つに分けられます。

1. 臓器特異的自己免疫疾患

特定の臓器や組織を標的とし、該当臓器の抗原に対する自己抗体が検出されます。主な疾患は以下の通りです。

  • 橋本病(Hashimoto甲状腺炎):甲状腺の自己免疫性炎症により甲状腺機能低下症(甲状腺低下症)を引き起こす。
  • バセドウ病(Graves病):甲状腺の自己免疫性機能亢進により甲状腺機能亢進症(甲状腺過剰症)を招く。
  • 1型糖尿病:膵臓のβ細胞が自己免疫で破壊され、インスリン分泌が不足し血糖が上昇する。
  • セリアック病:グルテンに対する自己免疫反応で小腸粘膜が炎症・損傷を受ける。

2. 全身性自己免疫疾患(結合組織病)

複数の臓器や組織に影響を及ぼし、さまざまな自己抗体が出現します。代表的な疾患は以下です。

  • 全身性エリテマトーデス(SLE):関節、皮膚、腎臓、心臓、肺、神経系など多様な臓器に炎症を起こす慢性疾患。
  • 関節リウマチ(RA):主に関節に炎症が生じ、疼痛、腫脹、拘縮を引き起こす。
  • 全身性硬化症(シェルドレマ):皮膚が硬化・肥厚し、肺、腎臓、消化管など内部臓器にも障害が波及する。
  • シェーグレン症候群:唾液腺や涙腺など外分泌腺が障害され、口腔乾燥や眼乾燥をもたらす。

臓器特異的か全身性かで分類することは、診断検査の選択や関与臓器の評価、そして適切な治療戦略の策定に役立ちます。

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