髄膜炎診断における赤血球沈降速度(ESR)の活用
髄膜炎は脳と脊髄を覆う膜が炎症を起こす疾患です。赤血球沈降速度(ESR)は炎症の有無や原因菌の推定に利用されます。
症状
- 感染後2日以内に発症することが多く、激しい頭痛、発熱、嘔吐、眠気、頸部硬直などが現れます。
原因
- ウイルス、細菌、真菌が原因となります。ウイルス性髄膜炎が最も一般的で、真菌性は稀です。代表的な細菌は肺炎球菌、髄膜炎菌、ヘモフィルス・インフルエンザ菌、リステリアです。
ESR(赤血球沈降速度)
- ESRは赤血球が血漿から沈降する速度を測定し、炎症の有無を評価します。肺炎球菌、髄膜炎菌、ヘモフィルス、リステリアなど特定の細菌感染では特徴的なESR上昇が認められ、感染菌の推定に役立ちます。
治療
- ウイルス性髄膜炎は自然に回復することが多く、約10日で症状が改善します。真菌性髄膜炎は抗真菌薬で治療し、細菌性髄膜炎は抗生物質が必要です。ESRの結果は、適切な抗菌薬選択の指標となります。
予防
- 頻繁な手洗い、ドアノブなどの共用物の除菌、病人と飲み物を共有しないなどで感染拡大を防げます。予防接種としては、ヒブ(Hib)ワクチン、髄膜炎菌ワクチン、肺炎球菌ワクチンが有効です。
