口蹄疫(家畜)
口蹄疫は牛、羊、豚、ヤギなどの家畜にのみ感染するウイルス性疾患です。人間には感染せず、手足口病(HFMD)とは全く別のウイルスが原因です。感染した動物の口内や蹄(ひづめ)に水疱ができ、世界各地で流行したことがありますが、北米・中米・オーストラリア・ニュージーランドではほぼ根絶されています。流行が起きると酪農家や畜産業者に大きな経済的損失をもたらします。
口蹄疫の対策
現在、口蹄疫を根本的に治す薬はありません。感染が確認された場合、通常は感染動物を殺処分し、死体は焼却または埋葬します。感染拡大を防ぐため、以下の対策が必須です。
- 飼育施設、パドック、搾乳機械などの徹底的な消毒
- 消毒後、感染が確認されていない健康な動物だけを再導入し、ウイルスが残っていないか観察
- 必要に応じて再度消毒・観察を繰り返す
- 一部の国ではワクチン接種が行われていますが、効果は限定的です
手足口病(小児)
手足口病(HFMD)は主に10歳以下の子どもにみられる感染症で、感染経路は唾液、鼻汁、膿、便などの体液です。症状は発熱、口内や手のひら・足の裏に小さな赤い斑点ができ、やがて水疱や潰瘍に変わります。かゆみはなく、ウイルスは体内に最大3週間残り、症状がなくても感染力があります。
手足口病の対策
手足口病に特効薬や予防ワクチンはありませんが、感染拡大を防ぐための基本的な対策があります。
- 子どもにトイレ使用後や食事前の手洗いを徹底させる
- ベッドリネン、玩具、衣類などを定期的に消毒する(漂白剤1杯+水4カップの溶液が有効)
- 食器やコップ、食べ物の共有、抱擁やキスなどの密接な接触を避ける
- 十分な水分補給を促し、解熱剤や鎮痛剤(イブプロフェン、アセトアミノフェン)で症状を緩和する
