真菌感染が引き起こす副鼻腔炎(アレルギー性真菌性副鼻腔炎)
メイヨークリニックが1999年に実施した研究によると、慢性副鼻腔炎の約93%はカビに対するアレルギー反応、すなわち「アレルギー性真菌性副鼻腔炎(AFS)」であることが分かっています。これは、空気中のカビ胞子を吸入することが主な原因です。
症状
- 副鼻腔の持続的な痛みや圧迫感。上顎洞が歯根部に近いため、歯の痛みを伴うことがあります。
症状の原因
- カビに対する免疫反応で副鼻腔内に小さなくぼみができ、粘液が滞留して正常な排出が妨げられます。
慢性化のメカニズム
- 粘液が排出されないまま感染するとポリープが形成され、さらに排出が阻害されて痛みが増大します。これが慢性副鼻腔炎へと進行します。
侵襲性感染
- 免疫機能が低下している場合、真菌が周囲の組織へ拡がり、脳や眼にまで達することがあります。その結果、視覚障害や神経症状が現れることがあります。
外科的治療
- 慢性・侵襲性の感染には、内視鏡下副鼻腔手術が有効です。手術でポリープと真菌を除去し、上顎洞の開口部を拡大して排出を改善します。
非外科的治療
- 生理食塩水での洗浄により副鼻腔を清潔に保ち、ステロイド投与でポリープを縮小します。また、空気中のカビを減らすためにHEPAフィルターの設置や衛生管理の徹底が推奨されます。
