血液感染性ブドウ球菌(スタフィロコッカス)の症状と対策
定義
スタフィロコッカス(ブドウ球菌)は、多くの健康な人の皮膚表面や鼻腔に常在する細菌です。皮膚上では無害ですが、切り傷などから体内に侵入すると、血液や肺などの臓器に感染します。免疫機能が低下している人に血液感染が起こりやすいですが、健康な人でも起こり得ます。
症状(兆候)
血液感染性ブドウ球菌の症状には、発熱、感染部位の激しい腫れと疼痛、膿瘍や潰瘍、吐き気、嘔吐などがあります。皮膚に感染の兆候が現れたら、早めに医師の診察を受け、血流に細菌が入る前に治療を開始すべきです。血液中に細菌が広がると、心臓弁膜炎、けいれん、臓器障害など重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
原因
ブドウ球菌は直接接触や飛沫、汚染された食品・物品を介して人から人へと伝染します。多くの人は皮膚に菌が付着したまま長期間過ごし、感染を起こさないこともありますが、環境中でも長く生存できるため、物体表面や高温・低温下でも生存します。
リスク要因
免疫力が低下している人は、血液感染性ブドウ球菌にかかりやすくなります。また、感染者との接触、最近のやけどや創傷、カテーテルや透析装置など医療機器の使用、激しい身体接触を伴うスポーツなどもリスク要因です。
治療法
血液感染性ブドウ球菌は、強力な抗生物質を高用量で投与して治療します。必要に応じて感染部位を外科的に切開し、膿や細菌を除去することがあります。重症例では、中心静脈カテーテル(PICライン)を用いて抗生物質を直接血流に投与し、心臓への感染拡大を防ぎます。治療は外来で行うこともありますが、感染がコントロールされるまで入院が必要な場合もあります。
