ロッキーマウンテン斑点熱の治療法とは?
ロッキーマウンテン斑点熱は、感染したダニに刺されることで感染する重篤な細菌性疾患です。アリゾナ州保健局によると、原因菌はリケッチア・リケッツィ(Rickettsia rickettsii)です。「ロッキーマウンテン」という名前は発症が最初に確認された地域に由来しますが、実際の患者は米国東部で多く報告されています。高齢者や小児は特に罹患しやすく、早期の医療介入が重症化や致死を防ぐ鍵となります。
ダニの除去
体にダニが付着しているのを見つけたら、正しい手順で除去することが重要です。ダニをつぶさず、アルコールで消毒したピンセットで頭部または口部に近い部分をしっかりと掴み、皮膚からゆっくりと引き抜きます。除去後はダニを密閉できるビニール袋に入れ、冷凍庫で保管しておくと、医師が感染原因菌の同定に利用できます。除去作業が終わったら、石鹸と温水で手と刺された部位を十分に洗い流しましょう。
抗生物質治療
ロッキーマウンテン斑点熱と診断された場合、医師は抗生物質による治療を開始します。アリゾナ州保健局の情報によれば、第一選択薬はテトラサイクリン系抗生物質(例:ドキシサイクリン)で、通常は10日間投与します。症状が改善しても、処方された全期間を必ず完了してください。途中で中止すると、菌が再び増殖し再感染のリスクが高まります。
治療効果と注意点
発熱、手首や足首に現れる赤い斑状の発疹、嘔吐、食欲不振、腹痛、頭痛、下痢、意識障害などの症状が出たら、速やかに医師の診察を受け治療を開始しましょう。感染は急速に全身に広がり、特に高齢者や子どもでは致命的になることがあります。妊娠中の方はドキシサイクリンが胎児に影響を及ぼす可能性があるため、代わりにクロラムフェニコールが使用されることがあります(メイヨークリニック参照)。
合併症
早期に治療すれば多くの合併症は防げますが、放置すると菌が血流に乗って心臓、肺、腎臓、関節、さらには中枢・末梢神経系まで侵入し、重篤な障害を引き起こします。具体的には心筋炎、肺炎、腎不全、関節炎、髄膜炎、脳障害、壊死(組織の死)やショックなどが挙げられます。
予防・対策
ダニが多い地域へ行く際は、長袖・長ズボンを着用し、淡色の服装でダニを見つけやすくしましょう。また、DEET を含む虫除け剤を使用することが推奨されます。ダニは針の先ほどの大きさほど小さく、木陰から家庭内へ持ち込まれることもあります。外出後は必ず全身をチェックし、特に子どもの体は他人に確認してもらうと安心です。
