妊娠中の結核治療ガイド

結核の基礎知識

結核は、Mycobacterium tuberculosisという細菌が原因で、主に肺や脳、脊椎、腎臓に影響を及ぼす感染症です。感染は、感染者が咳やくしゃみで放出した飛沫を長時間吸い込むことで起こります。バスや映画館などの短時間の接触では感染リスクは低く、家族や同居人、職場の仲間など、密接に長時間過ごす相手から感染しやすいです。

結核には「活動性結核」と「潜伏性結核」の2種類があります。活動性結核は咳、夜間の発汗、発熱、倦怠感、体重減少、血痰などの症状を伴い、放置すれば重篤化や死亡につながります。一方、潜伏性結核は体内に菌が存在するものの免疫が抑えている状態で、症状はなく感染力もありませんが、将来的に活動性へ転移する可能性があるため、治療が推奨されます。

妊娠中の結核治療

妊娠中に結核と診断された場合、ニューヨーク州保健局結核対策課は、皮膚検査や胸部X線で感染が確認されたら速やかに治療を開始すべきとしています。妊娠中に使用できる薬剤としては、イソニアジド、リファンピン、エタンブトールが挙げられます。胎児へのリスクが高い薬は避ける必要があります。

潜伏性結核の場合は、通常、出産後2〜3か月まで治療を延期します。ただし、母体がHIV感染者である、または活動性結核患者と密接に接触したなど、感染リスクが高い状況では、妊娠第1トリメスターから治療を開始することが推奨されます。

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