カンジダ症性毛包炎が引き起こす脱毛
原因と影響
カンジダ属の酵母(Candida albicans)は皮膚・毛髪・爪に常在し、温かく湿った部位で繁殖しやすいです。かゆみや摩擦、シェービングなどで皮膚が刺激されると、カンジダが毛包に侵入し膿疱を形成します。放置すると毛幹が破壊され、瘢痕化や脱毛につながります。
主な感染部位
温かく湿った皮膚の折り目に好発します。具体的には、乳房の下、内もも・鼠径部、肥満者の皮膚ひだ、首や腋下、さらには頭皮でも見られます。
瘢痕からはげへの経過
感染が長期間続くと毛包が破壊され、瘢痕が残ります。これにより永久的なはげ(脱毛)が起こることがあります。
罹りやすい人
カンジダはほぼすべての皮膚に常在するため、誰でも感染のリスクがありますが、免疫力が低下している人、乳幼児、高齢者に多く見られます。特にヘロイン使用者、HIV感染者、がん患者、肥満者、乳児に報告が多いです。
合併症
米国疾病管理予防センター(CDC)によると、毛包に侵入したカンジダは血流に乗り全身へ拡散し、腎臓・肝臓・骨・筋肉・関節・脾臓・眼などの重要臓器に感染する可能性があります。
治療と耐性
まずは感染しやすい部位を清潔かつ乾燥に保つことが基本です。感染が確認された場合は、クロトリマゾール、フルコナゾール、ナイスタチンなどの抗真菌薬で治療します。ただし、長期間使用すると耐性が生じることがあるため、症状が疑われる場合は必ず医師の診断を受けましょう。
