硬化腫(リノスケローマ)の治療法

硬化腫とは

硬化腫(リノスケローマ)は、鼻や上気道の粘膜組織に起こる慢性炎症です。原因はKlebsiella rhinoscleromatisという細菌で、汚染された飛沫やエージェントを直接吸入することで感染します。感染すると、鼻腔、喉頭、鼻咽頭、口腔、鼻副鼻腔、さらには軟部組織(鼻、唇、気管、気管支)まで影響を及ぼします。治療せずに放置すると気道閉塞を引き起こす恐れがありますが、致命的ではありません。

主な症状

  • 鼻腔の閉塞による呼吸困難(喘鳴)
  • 鼻汁(鼻漏)や鼻血(鼻出血)
  • 鼻の拡大や変形
  • 嚥下困難(飲み込みにくさ)
  • 発声障害(失声)
  • 嗅覚障害(嗅覚低下)

治療のステップ

  1. 抗菌薬による感染抑制

    クロラムフェニコールや第3世代セフェム系抗生物質(例:セフトリアキソン)が有効です。また、グラム陰性菌に対してはシプロフロキサシンも使用されます。炎症症状が強い場合はステロイド療法が併用されることがあります。

  2. 外科的処置

    喉頭の閉塞がある場合は気管切開が必要です。鼻腔、喉頭、咽頭、気管の狭窄が繊維組織の増殖により起こっている場合は、形成外科的手術で組織を除去し、拡張します。

  3. レーザー療法・特殊手術

    レーザー治療は気道確保や組織変形の改善に有効です。光ファイバー内視鏡下挿管は、咽頭部の繊維組織増殖が著しいケースに適しています。また、二酸化炭素レーザーによる蒸散治療も行われます。

まとめ

硬化腫は抗菌薬と必要に応じた外科・レーザー治療を組み合わせることで、症状の改善と気道確保が可能です。早期診断と適切な治療が重要です。

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