抗生物質と下痢:関係を理解する

抗生物質とは

抗生物質は細菌の増殖を抑制または死滅させる薬で、細菌感染症の治療に広く用いられます。

抗生物質が下痢を引き起こす主なメカニズム

腸内の善玉菌の減少

腸内には食物の消化や栄養吸収を助ける善玉菌が多数存在します。抗生物質は病原菌だけでなく、これらの善玉菌も殺してしまうことがあり、腸内環境が乱れると水様性の下痢が起こります。

腸管分泌の増加

一部の抗生物質は腸の上皮細胞に作用し、腸管からの水分分泌を促進します。その結果、便の量が増えて下痢となります。

腸上皮細胞への直接的な障害

抗生物質の中には腸上皮細胞の機能を損なうものがあり、細胞が傷つくことで腸壁の吸収力が低下し、下痢が生じます。

下痢の程度と対処法

多くの場合、抗生物質による下痢は軽度で数日以内に自然に改善します。しかし、次のような症状が現れたら医師に相談してください。

  • 水様便が続く、1日3回以上
  • 血液や粘液が混じる
  • 激しい腹痛や発熱
  • 脱水症状(口渇、めまい、尿量減少)

医師は抗生物質の変更やプロバイオティクスの使用、必要に応じて下痢止め薬を処方します。

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