過敏性腸症候群の治療薬まとめ

過敏性腸症候群(IBS)は、腹痛・膨満感・下痢や便秘といった症状が交互に現れる消化器系の疾患です。症状は個人差が大きく、重症化しないケースが多いものの、薬物療法で症状をコントロールできることが一般的です。

ロトロネックス(Lotronex)

ロトロネックスは、アルオセトロンとしても知られる神経受容体拮抗薬です。大腸の平滑筋を弛緩させ、重度の下痢を抑える効果があります。女性のみに適応され、他の薬で効果が得られなかった重度の下痢患者が対象です。FDA の承認撤回と再承認を経て、現在は特定の医師だけが処方できる限定プログラムの下で使用されています。

アミティザ(Amitiza/リビプロストン)

アミティザは、18 歳以上の女性の便秘型 IBS に用いられる薬です。1 日 2 回服用し、小腸の分泌液を増やすことで便通を促進します。主な副作用は吐き気や下痢で、男性への有効性は確認されていません。

疼痛緩和薬

腹部の痙攣痛を和らげるための薬は、食事の 30 分前に服用することが推奨されます。錠剤型や舌下溶解型があり、代表的なものにレブシン(Levsin)、レブビッド(Levbid)、ヌーレヴ(NuLev)、ベンティル(Bentyl)、ドナタル(Donnatal)があります。小児の場合はプロバンチン(Pro‑Banthine)が使用されます。

止瀉薬(抗下痢薬)

腸内の水分吸収を促進し、便を固形化させることで下痢を抑える薬です。食事前やストレスが予想される場面で服用します。代表的な薬はイモジウム(Imodium)で、ロトロネックスも止瀉作用があります。

便秘薬

水溶性食物繊維サプリは、便秘型 IBS の管理に有効です。一方、マグネシウム系下剤(例:ミルク・オブ・マグネシア)は依存性や腸粘膜への刺激リスクがあるため、使用は控えるべきです。十分な水分摂取と適度な運動も便通改善に重要です。

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